ミニマルデザイン研究室 ~木表と木裏2014.07.02sato

なににつけても表と裏はありますが、

木にもあります。

 

木表と、木裏。

木表は、木の年輪の外側、樹皮側の面の事を、

木裏は、木の年輪の中心側の事を指します。

 

木は生き物。

木表側は、木裏側に比べ、水分を沢山ふくんでいるため、

乾燥するときに、より縮む性質があります。

木が反るのはこのため。(木の 異方性 によること)

無垢の材料を使うときはこの性質に注意が必要です。

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たとえば、敷居。

必ず木表側を室側にむけます。

木の反りを押さえるように留めつけます。

もし逆に付けると大変。

木の反りで、建具が開かなくなってしまいます。

フローリングなども同様、無垢の材料には決りごとがあります。

 

少し手間がかかったり、メンテナンスなどめんどくさいことも有りますが、

触れる感触の柔らかさや木目の美しさは、なにものにも代え難い魅力です。sato